既婚・未婚が審査に与える影響とは
カードローンの申込書には既婚か未婚かを記入する蘭があるのですが、これはなぜなのでしょうか。
既婚なのか未婚なのかは実際の審査ではかなり重視されるようです。
ただしその判断については各銀行や消費者金融などによってそれぞれ考え方が異なっています。なぜそのように評価が分かれてしまうのでしょうか。
審査において既婚が有利だとされる理由について
審査において既婚者を有利だと判断する銀行や消費者金融は、家族と同居している場合には夜逃げなどの可能性が低いのではないかと考えているようです。カードローンの審査では、利用者と連絡が取れなくなってしまうことを特に警戒します。
例えば子供がいて地域の学校に通っている場合などには、お金に困ったからといって簡単に夜逃げをするというわけにはいかないでしょう。
家族がいる人の場合には返済が滞ったとしても逃げずに住み続ける可能性が高いため、借金の回収がしやすいという判断なのです。またこれは日本社会全般における傾向なのですが、同じ年齢の人であれば既婚者の方が未婚者よりも社会的信用が高く判断されることが多くなります。
営業職の人などは実際には独身であっても結婚指輪などを仕事用として付けることがあります。
カードローンの場合にも既婚者であれば返済が確実だろうと判断される場合が多く、特に一部の銀行系カードローンなどでは既婚者が高く評価されるようです。
審査において未婚者が有利だとされる理由について
一方で審査において未婚者が有利だと判断する銀行や消費者金融などもあります。これは独身者の場合には家族を養う必要がないため、それだけ生活に余裕があって借り入れの返済がしやすいと考えているからです。
実際に既婚者の場合にはキャッシングを利用していることを家族には言えなかったり、またコッソリと内緒でキャッシングを利用してるため返済に困っても家族には相談できないことなども多いようです。
また既婚者の場合には家族全体の生活費や子供の教育費などの負担も大きいため、自分の判断で自由に使えるお金が少なくて返済も苦しいということが一般的です。
未婚者であればそのような負担はありませんので、給料の大部分を自分の好きなことに使うことができますし、毎月ある程度大きな金額の返済を行うことも可能です。消費者金融などでは経済的な自由度が高い未婚者が高く評価されるようです。
以上のように既婚者と未婚者ではそれぞれに長所と短所がありますので、どちらが有利なのかについては銀行や消費者金融などによってそれぞれに判断が分かれることになります。
ただし判断が分かれるということですから、実際には既婚なのか未婚なのかは審査ではそれほど重要ではないのかもしれません。むしろ本人の返済能力やこれまでの返済の実績の方が重視されると考えてください。
年収が少なかったりこれまでに延滞の履歴があったりすれば、既婚であろうと未婚であろうとどちらにしても審査には通らないことになります。