与信スコアリングシステムで各種情報を点数化
カードローンに申し込んだ場合に、コンピューターによって自動的に行われる審査であるのが与信スコアリングシステムです。申込書に記載された各種情報を点数化することによって審査が行われることになります。
具体的な項目などについては様々な違いがあるようですが、一般的には次のような項目に関するデータを数値化することによって自動審査が行われます。
与信スコアリングシステムの個別項目
- 他社からの借入と返済の状況について
- 勤務先についてとその勤務形態について
- 年収についてと勤続年数について
- 居住状況や年数についてと家族構成について
- 年齢について
- 電話の有無について
他社からの借入と返済の状況について
この項目はどのカードローン会社であっても特に重視されることになります。
信用情報機関に対して借入の状況に関する照合が行われるのですが、この場合に他社からの借入件数が多かったり、また遅延の記録があったりすると評価が低くなってしまいます。
また過去に自己破産などの債務整理の記録がある場合には、その時点で与信スコアリングシステムの自動審査には通過できなくなるはずです。
勤務先についてと勤務形態について
勤務先については公務員が最も有利です。また一部上場企業などの大企業の場合にも評価は高くなるでしょう。ただし勤務形態がアルバイトなどの場合には勤務先に関わらず評価は低くなります。
勤務形態については正社員が最も評価が高く、以下は契約社員、派遣社員、パート、アルバイトの順番になります。また自営業などの場合にも評価は低くなるようです。
一般企業のサラリーマンであればある程度安定した収入が確実に見込めるのですが、自営業の場合には収入の額が多くても不安定であると判断されるため評価は低くなってしまうのです。
ただしこれまでの数年間において安定した収入があったということを証明することができれば、自営業であってもそれなりに高い評価を得ることができるでしょう。
年収についてと勤続年数について
年収については当然ですが多いほど評価は高くなります。ただし実際には年収の額よりも勤続年数が重視される場合が多いようです。
大企業に勤めているという場合であっても、勤続年数が3ヶ月に満たないという場合には与信スコアリングシステムの自動審査に通過することはできないはずです。
カードローン会社では安定した収入があるかどうかを重視しますので、勤続年数が短い場合には年収などにかかわらず審査に通過することが難しくなってしまうのです。
居住状況や年数についてと家族構成について
住居が持ち家ならば評価は高く、借家の場合には評価は低くなります。また借家の場合であっても官舎や社宅などの場合には比較的評価は高めになりますが、一方でアパートなどの場合には評価は低くなります。
また下宿などの住み込みの場合には審査に通過することは難しくなってしまうのです。
居住年数については同じ場所に3年以上住んでいるという場合には高く評価されますし、一方で1年未満ならば評価は低くなります。さらに家族構成についても評価の対称になります。
通常家族と一緒に住んでいる方が評価は高く、1人暮らしなどの場合には夜逃げの可能性が高いと判断されるため評価は低くなるのです。
年齢について
年齢については利用できる年齢である18歳以上65歳未満(または70歳未満)という条件を満たすことが必要になります。また条件を満たす範囲内の年齢については、年齢が高いほど返済能力が高いと判断されるため有利になるはずです。
電話について
通常固定電話があればそれだけ評価は高くなるのですが、最近では携帯電話しか持たないという人が増えていますので、固定電話がなくても与信スコアリングシステムの自動審査に通過することはできるでしょう。