え、こんなことで?カードローンの信用情報を傷つけるリスクを理解しておこう
カードローンは、信用情報を通して審査通過の可否が決められます。しかし信用情報が傷付いている場合、キャッシングが思うように進まないことも。
この信用情報に関して、
カードローンを使うと信用情報を傷付ける?
自分の信用情報を確認したい
信用情報が傷つくとずっとお金は借りられないの?
といった、さまざまな不安や疑問を持つ人も多いようです。
そこで今回は、どういった場合に信用情報が傷付くのか、そのリスクや情報開示方法など、詳しくご紹介していきましょう。
信用情報って何?その目的や傷付けた場合のリスク!
まず信用情報とは、信用取引に関する過去の利用記録のことです。。
- 現金以外の支払い
- 現金の借入
など、お金に関する契約や取引、借入・返済・ローンといった情報が全て残されています。
そのため銀行や消費者金融などカードローンの利用には、この信用情報を「返済能力の判断材料」として重要な役割を果たします。
カードローンの審査では「返済能力」を重視しますので、信用情報は、相手の信頼性を確かめる鍵となるのです。
信用情報を傷付けると信用取引が不利になる
もし信用情報が傷ついていた場合、次のようなペナルティーが下れることもあります。
- クレカ、カードローン会社の利用停止・強制解約
- 新規キャッシング申し込拒否
- 審査が通りづらくなる
- 追加借入できない
- 限度額引き下げ
- 携帯の分割支払いができない
そのため今後の信用取引では、不利な状況に陥ってしまいます。
将来的に家や車をローンを組んで購入したい
どうしても今お金が必要!
といった時も、現金のみでやり取りを行うしかありません。
信用情報はどこで確認できるの?信用情報機関をチェック
信用情報は「信用情報機関」に記録されています。現在認められている機関は次の3つです。
- JICC
- CIC
- JBAまたはKCS(全国銀行個人信用情報センター)
それぞれ、自分自身の信用情報を開示できますが、手数料が発生するので注意を。
各信用情報の開示方法と手数料は次のとおりです。
- スマホ(1,000円)
- 郵送(1,000円)
- 窓口(500円)
- パソコン(1,000円)
- スマホ(1,000円)
- 郵送(1,000円)
- 窓口(500円)
- 郵送(1,000円)
パソコンやスマホからの開示請求が早くて便利ですが、窓口なら手数料が500円と少し安くなっています。
手数料の支払いはクレジットカードが簡単なのですが、持っていない方は他の支払い方法を選ばざるを得ません。確認しておきましょう。
カードローン会社によって加盟先は異なる
クレジットカード、消費者金融系カードローン、銀行カードローンはそれぞれ異なる信用情報機関に加盟しています。
どれか1つに加盟しているのではなく、2つ以上に加盟していることがほとんど。
例えばプロミスはCICとJICCの両方に加盟しています。
各カードローン会社の加盟先傾向をまとめると次のとおりです。
- JICC、CIC…消費者金融系カードローン
- JBA…銀行カードローン
信用情報に記録される情報と掲載期間
次はどのような情報が記録されているのか、そしてどれくらいの期間、掲載されているのかを見てみましょう。
記録される情報は主に次の6点です。
- キャッシングの申込・契約
- 借入、返済、完済
- 延滞
- 債務整理
- 代位弁済
- 強制解約
掲載期間は各情報機関ごとで異なります。表にまとめると次のとおり。
JCC | CIC | JBA | |
---|---|---|---|
遅滞 | 1年 | 5年 | 5年 |
自己破産 | 5年 | 5年 | 10年 |
個人再生 | 5年 | - | 10年 |
任意整理 | 5年 | - | - |
申込 | 6ヶ月 | ||
借入・返済・完済 | 5年 |
実は CRINで事故情報を共有!
CRINは「JICC・CIC・JBA」3つの信用情報機関で情報共有を行うシステム。
主に共有される情報は、事故情報(ブラック情報)になります。しかし、全ての事故情報が共有されるわけではありません。
たとえばアコムのように、加盟先がJICC・CICの複数ある場合はJBAにも情報が共有されます。
一方オリックス銀行カードローンはJBAのみなので、情報共有されていない可能性が高いです。
もし事故情報が付いてしまった場合は、加盟先を考慮してカードローン会社を選択する必要もあるでしょう。
信用情報を傷付ける記録とは?事故情報について確認
信用情報には、事故情報というものがあります。これらが記録されると、冒頭で紹介しリスクを招いてしまうのです。
具体的な事故情報の内容を下記で確認していきましょう。
- 返済の遅滞
- 債務整理(破産、任意整理など)
- 代位弁済が行う
- 強制解約
- 携帯料金の滞納
事故情報にカウントされる情報には、さまざまなものがあります。
実際に、その内容を詳しく見ていきましょう。
クレジットやカードローンの返済遅滞で傷を付ける
クレジットやカードローンの支払いが遅れると、「遅滞」として記録されます。
その期間は各金融機関でも異なりますが、平均的には2〜3ヶ月で記録されるでしょう。
しかし「2〜3ヶ月は遅滞しなければ大丈夫でしょう?」と、1〜2ヵ月の遅滞を繰り返していると記録されるケースも。
そのため頻繁な遅滞には、注意しましょう。
債務整理
債務整理とは借金の返済が不可能な状態に陥った場合、法的に免責・軽減させられる手段です。
次の4つが挙げられます。
- 自己破産
- 任意整理
- 個人再生(民事再生)
- 過払い請求
いずれもカードローン会社からすると借金を返済できなかったことになり、信用情報に問題があるとして記録されます。
代位弁済が行う
代位弁済は債務者が借金を返すことができない状態に陥った際、信用保証会社が代わりに借金を支払うことを言います。
債務者の代わりに信用保証会社が建て替えて、今後はこちらに支払い続けることになります。
一度でも代位弁済が行われれば、債務者は信用できない人物と評価され、今後の信用情報に大きな問題を抱えることになってしまいます。
金融機関の強制解約も傷をつける可能性
なんらかの理由でカードローンを強制解約させられてしまったときも信用情報が記録される可能性があります。
強制解約後、最長5年間残り続ける可能性あり。
ただし、100%記録されるとは限りません。
例えば、CICには強制解約の記載がないので、少なくともCICのみを利用するカードローンなら特に問題なし。
とはいえ、上記したようにカードローン会社は複数の情報機関に加盟するのが通例。
CICに記録されていなくても、JICCも一緒に照会されれば発覚する可能性が高まります。
実は携帯料金の滞納も記録される!
信用情報で注意したいのが「携帯料金の滞納」も記録されることです。
正確には携帯電話利用料ではなく、端末本体の「割賦払い」が該当します。
データ通信量、通話料の話ではなく、携帯電話やスマートフォンの本体代を分割払いにしている人は注意が必要、という話。
特にスマートフォンは本体の価格が高いため、24回払い…いわゆる2年縛りで購入するケースが多いですよね。
この割賦払いも信用情報として取り扱われています。対象はCIC。
3ヶ月以上の滞納で記録され、一度登録されてしまうと5年間は残り続けてしまいます。
当然、カードローンの審査に悪影響をもたらすので「カードローンやクレジットカードは延滞することなく使っているのに、なぜか審査に通らない…なんで?」といった事態を引き起こしかねません。
信用情報は大丈夫なのに審査に通らない人は他の原因が!審査に通るために知っておきたいことを解説。
信用情報が傷ついた場合、回復させることは可能?
信用情報機関に記録された信用情報を回復させるにはどうすれば良いでしょうか。
残念ながら、基本的に、自動的に消えるのを待つより他ありません。
例えば延滞歴があるなら、記録期間いっぱいの5年間、待ち続ける必要があります。
信用情報は、問題が解決して初めて記録期間が減算していきます。
つまり、延滞しっぱなしの状態だといつまで経っても記録が残り続けることに。未払いのままだと信用情報はいつまでも回復することはありません。
まずは今ある借金・支払いをきちんと済ませること。これが最優先事項です。
もし、支払いが不可能な場合は債務整理を検討する必要が出てきます。
なお手違いや誤りによるネガティブな信用情報は削除申請できます。
とはいえ、一度開示請求しないと、どんな情報が記録されているかさえ分かりませんよね。
まずは自身が置かれている状況を確認するためにも、信用情報の開示請求を行うことが大事です。
カードローンの信用情報に関するQ&A
ここからはカードローンの信用情報に関する疑問をQ&A方式で紹介していきましょう。
返済の1日遅れくらいなら大丈夫
金融機関側も「返済のうっかり忘れはあるもの」と理解しているため1日程度であれば、大目に見てもらえることがほとんどです。
しかし遅延損害によって返済金額が膨らむ可能性もあるので、なるべく遅れないように心掛けましょう。
基本的には記録されない
冒頭で紹介した3つの信用機関は主に、クレジット・キャッシング・ローンといった個人の信用情報を管理しています。
公共料金はこれに当てはまらないため、遅滞しても信用情報には記録されません。
しかしその支払い方法によっては、記録されることもあります。
請求書払い・口座引き落としの支払いケースは問題ありませんが、クレジットカード支払いについては遅滞すると記録されてしまいます。
生活保護受給者というデータは信用情報機関に記録されることはありません。
そのため信用情報に傷をつけないと考えて差し支えないでしょう。
しかし、勤務先に変更があった場合はこれを記録。「CRIN」によって情報が共有されるため、3つの信用情報機関に記録されます。
そのため、生活保護を受けている人は信用情報に傷がつくことはありませんが、カードローンの審査は厳しいでしょう。
カードを解約してすぐに更新されるわけではありません。
1〜2ヶ月後に更新されることがほとんどです。
解約情報が登録されてから、最長5年間残り続けます。延滞することなく、適切に使い続けていた場合も同様です。
しかしちゃんと支払い問題なく使っていたのなら、審査に悪影響をもたらすことは無いので心配不要です。
リボ払いの利用状況は記録されますが、支払日にきちんと支払っているのなら、傷がつくことはありません。
ただしリボ残高のある状態で他カードローンや、住宅ローンなどの目的別ローンを組もうと思うと、障害になる可能性があります。
現在のリボ残高、月々の支払い額、年間返済額など、リボ払いに関する詳細なデータは全て丸見え状態。
審査に考慮されるのは当然です。
心配な方は繰上返済や一括返済を用いて、早期返済を目指しましょう。
信用情報を傷付ける項目を確認してリスクを防ごう
今回はカードローンの信用情報に関する内容を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ポイントをおさらいしましょう。
- 信用情報はカードローンなどの契約、利用歴などが記録される
- 信用情報機関はCIC、JICC、JBAの3つ
- 信用情報を傷付けると信用取引が不利になる
以上3点が挙げられます。
信用情報って何がどれくらいの期間、記録されているの?
どうすれば自分の信用情報を確認できるの?
信用情報が気になっている人はこの記事を参考にして、あなたの置かれている状況を一度確認してみましょう。