マイナス金利の影響で住宅ローンの金利が下がる!住宅ローンの借り換えも視野に入れてみよう!
2016年2月3日、日銀がマイナス金利を導入し、これが大きな反響を呼んでいます。簡単に説明すると、お金を借りる側が金利を受け取り、貸す側は金利を支払わなくてはなりません。つまり今までと逆の状況になるわけです。
日銀を利用しているのは各金融機関ですので、私たち個人一般にはあまり関係が無い話のようにも思えます。
しかし、マイナス金利は住宅ローンの金利に大きな影響を及ぼすため、全く無関係でもないんですね。そこで今回はマイナス金利が影響する住宅ローンに関するポイントをまとめました。
マイナス金利発表後の各金融機関の動向
日銀のマイナス金利の発表を受けて、各金融機関は住宅ローンの金利の一部引き下げに踏み切っています。
例えば新生銀行は住宅ローン金利を0.05%〜0.1%引き下げ、じぶん銀行は2年ものを年0.50%、変動金利を年0.568%下げています。
その他にも三井住友銀行が10年固定型を0.15%引き下げ、年0.9%に…と軒並み住宅ローンの金利が引き下げられています。
もちろん全ての住宅ローンの金利が引き下げられたわけではなく、一部据置のままも見受けられますが、全体的な傾向としては着実に住宅ローン金利の引き下げが適用されている形になります。
逆に住宅ローン金利が上がるケースも!?
2016年2月の段階ではマイナス金利発表後、住宅ローン金利の引き下げに踏み切る金融機関がほとんどなのですが、2016年4月から大手銀行の住宅ローン金利が上がるケースもちらほら見受けられます。
その理由はマイナス金利による銀行経営の悪化の反動と見られており、場合によっては住宅ローン金利が下がるのを待っていたら逆に挙がってしまった!という事態にもなりかねません。あまり待ち過ぎるのも少々リスクがある印象です。
借り換えも検討してみよう
すでに住宅ローンの契約をしている方でも、今回のマイナス金利による住宅ローン金利の引き下げの恩恵を受け取るために「借り換え」の選択を検討したほうが良い可能性もあります。
細かい計算はケースによって異なるので一概には言えませんが、例えば住宅ローン残高3000万円、残存期間30年、金利2%。この人が年1.3%の住宅ローンに借り換えた場合、諸費用(事務手数料や登記手数料といった費用)を考慮してもおよそ280万円ほどの軽減が期待できます。
借り換え計算を簡単にできるサイトもたくさんウェブ上に掲載されているので「この住宅ローンの金利がかなり安いぞ!」というところが見つかれば試しに計算してみることをおすすめします。
マイナス金利と住宅ローン金利の関係
マイホームを購入するのは人生で1番大きな買い物だと言われています。それだけに住宅ローンに頼らざるを得ないのが大半。
今回のマイナス金利によって私たちが得られるメリットは大きいのですが、今すぐ飛びつくべきなのか、もう少し様子を見るべきなのかについては判断が難しいところだと言えそうです。
例えば変動金利の住宅ローンに加入すると、10年後、20年後、あるいは30年後の金利がどのように変動しているのか専門家ですら読むのは難しいです。
近々に急激な金利上昇になることはないでしょうから、住宅ローンを組む、あるいは借り換えを検討するなら今がチャンスかもしれません。